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クロムモリブデン鋼

機械構造用合金鋼の一つで、通称、「クロモリ」もしくはクロモリ鋼と呼ばれる材料です。クロム鋼にモリブデンを入れて改良されたもので、SCr材よりもさらに焼入れ性に優れています。焼戻しに対する抵抗、機械的性質が優れているほか、靭性もあるため、自動車部品、ボルト、ナット類にも使われます。500℃前後の高温下でも強度が低下しにくいといわれる材料で、高温高圧が前提となる箇所に使われることもあります。

自転車のフレームとしても人気で、適度な「しなり」が発生し、振動を吸収するためアルミに比べて疲労度が少ないという見解もあります。他にもクランクシャフト、フライホイール、スタビライザー、ボルト、継手、航空機脚部品、エンジン部品等にも使われます。なお、この素材はクロムの添加量が比較的少ないことから、錆とは無縁ではありません。また価格としては鋼材の中ではそこそこするほうですが、特殊な合金に比べれば汎用度が高く、値頃感もあります。きれいに仕上げることが出来るため、美観が求められる製品などにもよく使われます。

  • 焼入れ性がよい
  • 加工性に優れる
  • 焼戻しに対する抵抗が大きい
  • 焼戻しぜい性の傾向が少ない
  • 高温加工性がよい
  • 仕上がりが美しい
  • 溶接性に優れる(アルミやチタンと比較した場合)

なお、JISではクロムモリブデン鋼鋼材(SCM材)としては11種について規定があります。

クロモリ鋼の研削と研磨にはほとんどの場合、CBNホイールもしくはWA系の研削砥石が使われます。超砥粒が良く使われますが、最近は性能のよい研削砥石も出てきており、両者は状況により使い分けられています。

 

 

SCM415
SCM418
SCM420
SCM421
SCM425
SCM430
SCM432
SCM435
SCM440
SCM445
SCM822

 

 

Sはスチール(鋼)、Cはクロム(Cr)、Mはモリブデン(Mo)

4はクロムやモリブデンなどの配合種類番号で4種という意味